CTとMRIとの比較

C  T M R I
し く み Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略。
CTは検査台とX線の発生装置と検出器が組み込まれたトンネルからできています。X線管からはX線が放射され、からだを透過して検出器で読みとられます。
このX線管と検出器は、からだのまわりを回転して、さまざまな角度からX線を放射し、からだを透過したX線量を検出します。検出したX線量はデータとしてコンピュータが計算し、体内の断面像として再構成されます。
・MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴イメージング)の略。
・人間のからだは、そのほとんどが水分からできているため、たくさんの水素原子が含まれています。この水素の原子核はひとつひとつが微弱な磁気をもっています。MRI検査はこの体内の水素原子核を利用して検査します。
・MRI検査の装置は検査台と磁石が埋め込まれた大きなトンネルからできています。このトンネルの中には磁石によって強力な磁場ができています。
・このなかに人間が入ると、体内の水素原子核の磁気が一定の方向にそろいます。ここにごく弱い電波を当てると、水素原子核は、共鳴現象をおこしてエネルギーを吸収します。電波を切ると水素原子はこのエネルギーをMRI信号として放出します。
・この信号をMRI装置のアンテナで受信し、コンピュータが処理をして画像として写しだします
長 所 骨、石灰化が直接描出される
検査時間が短い
空間分解能が高い
磁性体なども制限がない
任意の方向の断面が得られる
組織のコントラストが高い
撮影条件によりコントラストが変更可能
骨による影響がない為、頭蓋底等の診断に優れている
放射線被曝がない
短 所 放射線被曝がある
撮像断面に制限がある
造影剤の使用量が多く、副作用も多い
組織コントラストが低い
骨のアーチファクトがあり、頭蓋底周辺の病変の診断がむずかしい
矢状方向の撮影不可
超早期の脳梗塞や小さな血管病変の診断が困難
検査時間が長い(30分程度)
動きに弱い
高磁場のため金属類持込み禁止
空間分解能が低い
石灰化病変は診断しにくい
心臓ペースメーカー装着者は検査不可
対象疾患 クモ膜下出血
救急、重症患者
骨病変
石灰化を示す病変
高い空間分解能が必要な病変
外傷性頭蓋内血腫、脳内出血
下垂体腫瘍、聴神経腫瘍などの脳腫瘍
白質の変性疾患
脳梗塞
硬膜、髄膜病変
脊髄病変